天職&本職インテリアコーディネーターのはなこです(*’▽’)
住宅業界14年( ・`д・´)
どなたも上質な空間をつくれるように
オススメの仕様・素材の選びかたを紹介していきます。
よくある失敗 経験談
注文住宅のコーディネート打合せ中に
「洗面台を少し大きくできますか?」とか、
「L字型の6人掛けソファを置けますか?」とか、
お施主様からご質問をいただくことがあります。
でもまどり確定後には、それらの変更が出来ない場合があります。
もっと早く考えておけば良かった…(;_;)と後悔しないために。
コーディネート打合せ中によくある質問で、
間取り確定後には、変更できにくい項目と理由を以下にまとめました。
間取り確定後に変更できにくい理由
私の仕事の場合は木造で、間取りが確定すると、設計士が耐震の計算をします。
耐力壁(地震に強い柱と壁。筋交いや耐力合板などを使う)の位置が決められます。
また、建築確認申請をするために、設計士が換気、採光の計算なども進めます。
変更があると、計算がやり直しになる場合があります。
これから挙げる項目を変更できる場合でも、変更資料作成や再計算などの追加費用の発生や、工期の遅れが発生する場合があります。
壁と柱の位置
105mm角柱とか、120mm角柱は、耐震計算の対象になりえます。
壁がある場所に、耐力壁(地震に強い柱と壁。筋交いや耐力合板などを使う)を配置します。
窓の種類、配置、サイズ
窓がある場所には、耐力壁(地震に強い柱と壁。筋交いや合板などを使う)は配置できません。
また、間取りが確定すると、建築基準法に適合するかチェックをします。
窓によって、建築基準法に適合するかどうかが変わってきます。(採光、通風が関係します)
窓の種類とは … 「引き違い窓」「縦すべり出し窓」「横すべり出し窓」 「FIX(はめごろし)窓」 など。 窓の配置とは … 平面上の配置、高さの配置。 図面表記は「FL+2000」(窓の上端が床から200cmという意味)など。 窓のサイズとは … 幅、高さ。 図面表記は「16520」(幅165cm×高さ200cm)とか、 「06005」(幅60cm×高さ50cm)など。
扉の種類、配置、サイズ
扉がある場所には、耐力壁(地震に強い柱と壁。筋交いや合板などを使う)は配置できません。
扉の種類とは … 「開き戸」「引き戸」「アウトセット引き戸」 扉の配置とは … 平面上の配置。 扉のサイズとは … 扉の幅と高さ。
室内窓・ニッチの位置、サイズ
室内窓、ニッチのある場所には耐力壁(地震に強い柱と壁。筋交いや合板などを使う)は配置できません。
天井高、勾配天井
天井高が変わると部屋の体積が変わるため、換気計算のし直しなどが必要です。
また、構造材の検討し直しもしなければなりません。
垂れ壁(下がり壁)を無くしたい 特に勾配天井の付近
垂れ壁(下がり壁)は、たまに構造的に重要な梁を兼ねていることがあります。
水まわり設備の大きさ
ユニットバス、キッチン、洗面、トイレ手洗い器やトイレ収納の大きさを変更する場合、
壁や柱の位置の変更が必要なことがあります。
間接照明(建築家照明、ライン照明)、カーテンレールを天井に隠す
間接照明を天井や壁に隠したり、
カーテンレールを天井に隠したりする場合、
耐震の構造にかかわることがあります。
エアコンの位置
エアコンは配置できる場所がけっこう限られます。
つける場所によっては、外観上、エアコン配管がやけに目立つことも多いです。
適切な場所につけれるよう間取り打合せ段階からしっかり計画して頂きたいです。
窓のサイズ・高さ・配置を調整するなどが必要になるかもしれません。
家具の大きさ 特にソファ、ダイニングテーブル、ベッド
ソファは何人掛け(‘ω’)?
ダイニングテーブルは、何人掛け(‘ω’)?
ベッドはシングル?ダブル? 1台?2台?
家具のサイズによって、壁や柱の位置は変わります。
置きたい家具が、ちゃんと置けるか確認しておくとよいと思います。
まとめ
このように、後から変更できると思っていたことが
耐震構造や法律に関わっていて
変更ができなかったり、追加費用がかかったり、工期が遅れたり…
することがあります。
他にもいろいろありますが、以上のことを抑えておけば、あまり大きな問題は起きないかなと思います。
今後もおうちづくりに役立つ情報を発信していく予定です。
安心快適なおうちづくりのお手伝いができればうれしいです。
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